1. デュアスロンの競技規則について
(JTU競技規則よりラン及びバイク部分抜粋)
競技者の心得
1 大会は予測できないことの連続である。風、暑さ寒さ、観客や車の飛び出し、見えないくぼみ。危険を察知し、適切な判断で競技する。
2 日頃の練習と健康管理。早めの水分補給。マイペース。リタイアの勇気を持つ。
3 ドラフトゾーンやトランジション・スペースなど「競技スペース」を守る。
競技について
1 競技は車の運転と同じ=競技者は運転手。審判員は警察官。車間距離とキープレフト。追越し車線。悪路や渋滞での減速。徐行と加速、ゆずりあいの精神で安全運転。
ウェアと用具
1 バイクでは、規定のヘルメットと用具。ランではシューズを着用。
2 レースナンバーは、四隅を留める。全面が見えるよう気を配る。折り曲げ、変造は禁止。ナンバーベルト使用では、レースナンバーが極端に下にならないよう配慮。
3 サングラスは、透明度の高いものがよい。総合フィニッシュでは、サングラスをはずす。
4 音響・通信機器の使用は禁止。
スムーズな競技とリタイア
1 危険・妨害行為は禁止。相手の優先コースを判断し、スムーズで安全な流れを守る。
2 リタイアは、スタッフに伝え、大会本部にも連絡する。
トランジションエリア
1 競技コースの一部。エリア内は乗車禁止。ペダル片足走行も禁止。
2 ヘルメットのストラップは、ラックからバイクを外す前にしっかりと締める。フィニッシュ後は、バイクを掛けてからストラップを外す。
3 前輪の先端が、「乗車ラインを越えてから乗る」「降車ラインを越える前に降りる」。
バイク(自転車)
1 バイクは体に合ったもの。
2 ヘルメットを深くかぶり、ストラップをあごにかかるように締める。
3 規制されたコースでも、交通規則を守る。表示板、コーン、大会フタッフ、競技役員の指示に従い競技する。
4 《前方注意・車間距離の確保》は、重要な義務。転倒や急ブレーキ、相手の動きに注意。エアロバーでは、視界が狭まりブレーキが遅れる。
5 キープレフト:左側走行(左端から1m 、コース幅の左側1 / 3 以内基準)で競技する。コース右側は追い抜きスペース。
6 追い越しは、後ろを確認し、前走者の右側から。センター寄りの走者には注意を与える。不安があれば「一声掛けて追い越す」と効果的。
7 ドラフティング走行・集団走行・併走は禁止。
8 キッズ・ジュニアクラスのDHハンドルの装着禁止。
<ドラフティングルール>
1 ドラフティングは、前走者や車の後ろを風よけにして、楽に走ろうとすること。競技者は、他競技者からのドラフティング走行違反を拒否することができる。
2 ドラフトゾーンは、バイク後輪の最後部を起点に、後方5m 、両サイドに各1m 、計2m の範囲。追い抜き時間は15 秒以内。車からは35m 以上離れる。
3 自転車幅は2m 以内。エリート、一般とも2 台半から3 台分の車間距離をあける。
4 ドラフトゾーンへ入れるのは、15 秒(共通)以内に追越せるとき。トランジション出入り口付近。
<バイク追越しの決まり>
1 安全に素早く追い越せると判断したら、後方確認、右手を挙げ、右側から追い越しに入る。センターラインは越えない。
2 追い越したら、再度後ろを確認。左手で合図し、キープレフト走行に戻る。
3 追い越し中は、《追い抜く意志を持って、前進している》ように見えなければいけない。ピタリと接近し、静止しているように見えると、規定タイム内でも警告を受ける。
4 前輪先端が、先行する前輪の先端よりも前に出たときに「追い越した」と見なす。
5 追い越されたら、すぐ抜き返したり、背後に付いてはいけない。後退しているように見えなければ注意を受ける。15 秒以内に後方5m まで下がる。
ラン(ランニング)
1 第1ラン、第2ラン共にはキープライト(右側通行)で走る。マイペースで、一休みもできる。
2 追越しは前走者の左側から。